不安でたまらない
不安でたまらない
目の前のものだけではなく、未来のものや何かわからない事柄に対して、急に不安になったり、心配したり、緊張したりすることはありませんか?
言いようのない不安に襲われる。なんだか怖い。気が狂いそう。胸が苦しい。すごく緊張してしまう。さまざまな不安に襲われることはありませんか?
日々のストレスからこうした不安を抱き、日常生活に支障をきたしてしまうものが不安障害です。ただし、不安障害と言っても不安な気持ちだけが問題とは限りません。
人が生きていく上で、ほどほどの不安を感じることは、自分を守るためにとても大切です。しかし、その不安がいき過ぎてしまうと、日常生活に支障をきたすようになります。いき過ぎた不安を感じるようになった状態を「不安障害」と呼びます。
不安障害の中でも代表的なものが「パニック障害」です。
突然理由もなく、動悸やめまい、発汗、窒息感、吐き気、手足の震えといった発作を起こし、そのために生活に支障が出ている状態をパニック障害といいます。
このパニック発作は死んでしまうのではないかと思うほど強くて自分ではコントロールできないと感じます。そのため、また発作が起きたらどうしようかと不安になり、発作が起きやすい場所や状況を避けるようになります。
最初に発作が起きる原因には、過労やストレスなどが関係していると考えられています。その後、再発することへの強い不安(予期不安)によって発作が起こる場合もあります。
このパニック障害の治療では、抗うつ薬や抗不安薬による薬物療法とあわせて、少しずつ苦手なことに挑戦し、慣れていく心理療法が行われます。無理をせず、自分のペースで取り組むことが大切です。
あまり聞き慣れない病名ですが、米国では生涯有病率が5.1%、約20人に1人が一生のうちに一度以上、かかっている病気になります。不安や心配は、危機的状況に際して生じる健全な心理的反応です。しかし、全般性不安障害の場合、過度な不安が長時間続き日常生活にも支障をきたすようになります。
原因はわかっていませんが、遺伝的要因や神経質な性格、現在のストレス状態や自律神経の障害などが発症の原因だといわれています。
全般性不安障害には、心理療法と薬物療法があります。心理療法、薬物療法を両方行うことが効果的であるといわれています。
薬物療法では抗うつ薬、抗不安薬が主に使われます。その症状や状態に合った薬剤を必要最低限使用します。
強迫性障害は、自分でも無意味、不合理であると分かっていながら、何度も同じ確認などを繰り返してしまう状態です。例えば、不潔に思い過剰に手を洗う、戸締りなどを何度も確認せずにはいられないなどがあります。心理療法と薬物療法を組み合わせて治療をおこないます。心理療法では、主に認知行動療法によって治療をおこないます。個別の事情によって治療方法は異なりますので、上記のような症状がありましたら当院へご相談ください。